小惑星に名前がつきました
The star named after KAGAYA


直径約30キロメートル、
約5年半で太陽のまわりを公転する小惑星に
KAGAYAの名前が付けられました。

The minor planet with a diameter of 30 kilometers,
which goes around the sun once in five and a half years, is named after KAGAYA.

小惑星番号11949が「kagayayutaka」(KAGAYAの本名フルネーム)と名付けられました。
この小惑星は1993年に北海道の津別観測所で渡辺和郎さんと円館金さんによって発見されました。
天体写真家の藤井旭先生が、KAGAYAの天文普及とアーティストとしての業績をたたえ命名を提案、2003年9月、国際天文学連合(IAU)の小惑星命名委員会(米国、スミソニアン天体物理観測所)によって正式に命名され、世界中に公表されました。

小惑星は、太陽系の火星と木星の間にある多数の小さな天体です。ごく小さなものから直径数百キロのものまで大きさはさまざまで、その数は10万個を超えるといわれています。

発見時の写真
Photo when discovered
The minor planet 11949 was named Kagayayutaka after KAGAYA's real name.
It was discovered by K. Watanabe and K. Endate at Tsubetsu astronomical observatory in 1993.
The name was recommended by A. Fujii, the prominent astro-photographer, in honor of his contribution to astronomy as a space artist, and was officially approved by Minor Planet Center of Commission 20 of the International Astronomical Union.

Small planets are small celestial bodies with diameters of up to several hundred kilometers.
More than one hundred thousand of them are said to be between Mars and Jupiter in the solar system.

小惑星の番号の若いものにはギリシア神話に登場する神々の名前や歴史上の有名人物の名前がついています。KAGAYA作品に登場するキャラクターの名前をもつ小惑星も多くあります。下の図はそれらの軌道と小惑星KAGAYAの軌道図です。
Small planets with lower numbers were named after the gods in the Greek mythology and the names of historical characters.
小惑星KAGAYAはどのような星なのでしょうか
直径およそ30キロメートルの小さな星です。
空気はありません。重力は弱く、表面でジャンプするとしばらく宇宙空間からもどってこられなくなります。

地球から4億キロメートル以上離れていて、残念ながら望遠鏡を使っても肉眼でみることは難しそうです(16-17等星)。

KAGAYAは将来この星に行けるでしょうか。

小惑星KAGAYA想像図
The star KAGAYA imaged by himself
恒星を背景にして移動する小惑星KAGAYA

命名後初の写真を撮っていただきました
那賀川町科学センター天文館 堀寿夫さん撮影

2003年10月29日19時38分〜
露出各3分で撮影した8コマの画像をアニメーションに加工。
(30分の動きを短縮しています。)
機材:113cm反射望遠鏡(f=7,100mm)+冷却CCDカメラ

写真募集:機材がそろっている方で、小惑星KAGAYA(11949)の撮影に成功した方はこのページに掲載させていただきたいので写真を送ってください。

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